忘れていた。
三上くんには第三の目があったんだ。
あなたは何でもお見通しで、それでもあたしのそばにいてくれた。
あたしの醜い部分もすべて、受け入れてくれていた。
「だから気持ちを無理に隠す必要はないよ。俺は酒井さんを助けたかったのに、俺の存在が重荷になるんじゃ意味がない」
「重荷になんて、思ってない…」
「うん。だからね、俺の前では無理をしないで。深田さんを好きで、構わないんだよ」
「そんなの、おかしい…」
「そうかな。でも…キミは深田さんを、想っていたいんじゃないのかな」
責めるような言い方じゃなかった。
でもあたしの胸には、太い矢が刺さった。
そうなんだ…。
あたしは三上くんを好きになったのに、恭一への気持ちを消せなかった。
心がそれを拒絶したんだ。


