恭一からの手紙が届いたあの日。
泣きながら、ただひたすら「ごめん」と言い続けるあたしに、三上くんはこう言った。
「どうして酒井さんが謝るの? キミが何か俺に負い目を感じているなら、それは気のせいだよ」
なんでそんなおかしなことを言うのか、あたしにはわからなくて。
気のせいって、どういう意味?
「お兄さん……深田さんのキミへの気持ちが特別だってことは、とっくにわかってた」
もちろんそれが、兄としての気持ちじゃないことも。
そんな三上くんの呟きに、あたしは言葉を失った。
どうして…
「酒井さんの深田さんに対する気持ちだって、はじめからわかっていたことじゃないか」
「え……」
「俺たちのはじまりはそこからだっただろ」
あたしの耳元で、三上くんは微かに笑った。


