ねぇ、恭一。 知らなかったよ。 大人になったアンタの字は、ウチの優等生の字ばりに綺麗だったんだね。 ヘラヘラと頭の悪そうな緩い顔のくせに。 びっくりさせないでよ、バカ………… 『さよなら』 アイツの手紙の終わりには、やっぱりその言葉が飾られていた。 ――――― ――