ただ一枚だけ入っていた便せんを、指が震えないよう意識しながら開いた。
わかってた。
あたし、なんとなくわかってたんだよ恭一。
何が書かれているか予想して覚悟してて、真正面から受け止めようって思ってた。
それが一番だって思って。
あたしの為に。
みんなの為に。
でも何でだろうね。
自分の心と体なのに、上手くコントロールできないんだ。
視界が、ぼやける。
「酒井さん」
横からスッと三上くんの手が伸びてきて、あたしの頭を優しく引き寄せた。
泣いてもいいんだよ。
彼の手は、そう優しく囁いていた。
「ごめ……っ」
いけないってわかってる。
全部わかってる。
でもわかってるって、たいしたことじゃないこともわかってる。
あたしの心は、どこへ行こうというんだろう…


