三上くんは不思議そうにあたしを見る。
「酒井さん?」
「いて」
「え?」
「…ここにいて」
心細いとかじゃなくて。
見てほしかった。
知ってほしかったの。
あたしが好きなのは三上くんで、恭一との間に何があったとしても、その気持ちに変わりはないんだってこと。
「わかったよ」
三上くんは小さく息を吐いて、腰を戻した。
「いるから、そんな顔しないで」
「…そんな顔って?」
それには答えないで、三上くんはあたしの頭を軽く撫でて目を閉じた。
あたしはしばらく彼の綺麗な横顔を見てから、手紙の封を切った。
何が書かれているのか。
不安がないわけじゃなかったけど、なんとなく予想もついていた。
恭一からの手紙は、これで二通目。
一通目はクマの背中に隠された、短いメッセージ。
あれは始まりの手紙だった。
じゃあ、今回のは…?


