告白 1&2‐synchronize love‐

「じゃあ今日は用意できなかったんですが、次は京菓子を持ってきます」

「あらー。和菓子大好きよー。もしかして前に八ツ橋をくれたのは三上くん? あれ美味しかったわ~」

「母方の実家が京都なので。よく送られてくるんです」


三上くんて熟女キラー?

お母さんが若返ったみたいに明るく笑っている。

顔赤くしちゃって、娘の彼氏だぞ。


「もういいでしょお母さん、出てって。ご飯したくも途中なんでしょ」


急かすようにお母さんを立たせると、不満そうな顔をされた。

それでもご飯のしたくは、主婦にとって最重要事項らしい。

お母さんは名残惜しそうに部屋を出ていこうとした。


「あ。忘れてた」


お母さんが立ち止まってエプロンのポケットに手を入れる。


「美緒にきてたわよ、手紙」


そう言って、少し荒れた手が差し出してきたのは。

差出人の名前がない、シンプルな白い封筒。

ただ宛名が、




『美緒ちゃんへ』




ってなっていた。