告白 1&2‐synchronize love‐


ふと思った。

あたしはここで、ずっと口に出来ずにいた言葉を使うべきなのかもしれないと。



『お兄ちゃん』



そう呼ぶべきなんじゃないだろうか。

あたしの為にも、恭一の為にも。

でも、

簡単にそう呼ぶには、あたしにはあまりにも引っかかっていることが多すぎて。

それにこの男を兄と呼ぶなんて、不自然すぎる。

あたしの中ではいまだに、チャラいヘラ男だから。




「恭一」




結局またそう名前を読んで、あたしは恭一の横に腰を下ろした。

恭一はピクリとも動かないで、うつむいたまま。

寝てるのかと思ったけど、あのたれ目はちゃんと開かれていた。

久しぶりに近くで見るその顔は、ずいぶんやつれて様変わりをしていた。

頬が少しこけて、目はひび割れた唇のように乾いている。

目障りなくらいに強く輝いていた精気はどこにいったの?