「ちょっと待って! 何なんですかいきなり…」
ミッキーさんはニコニコしながら車のドアを開け、あたしを中へと促す。
「大丈夫だよ、そんな警戒しなくてもー。美緒ちゃんが可愛いからって、変なところに連れ込んだりしないから」
「そうじゃなくてっ」
「んー? ああ、もしかして連れ込んでほしかった? そんな期待されちゃうと、こたえないワケにはいかないなあ」
「だから…っ!」
この人はどうしてこう、いつも緊張感がなくて人の神経を逆なでするような、恭一とはまた違うふざけた物言いをするんだろう。
カッとなって、あたしは彼の手を払った。
「やめて! 何なの!? あなたたちは何がしたいワケ!?」
あたしが叫ぶように言うと、ミッキーさんはびっくりした顔で数度まばたきをした。
あたしの苛立ちが、彼らにはわからないんだろうか。


