告白 1&2‐synchronize love‐


「あ、ホントだ」

「親が知り合いにもらってきて、それを渡されたんだけど、俺は今日用事あるから。よかったら使って」


ああ、なんだ。

そうだよね。

優等生の三上くんが、あたしをデートに誘うわけないですよ。

早とちりした自分を恥ずかしく思いながら、あたしはありがたくチケットを受け取った。


「じゃあ、また明日」

「うん。ホントにありがとう」


少し急ぐように教室を出て行く三上くんを見送って、あたしは回転ボウキの柄に顎を乗せ、チケットをかざす。

映画なんて、ここしばらく行っていない。

タダで観れるのは嬉しいんだけど…


「うーん。誰と行こう…」

「コラぁ、美緒! サボってないで働け~」

「はあ~い。ゴメン」


とりあえず、考えるのは掃除を終わらせてからだ。

あたしはもらったチケットを、制服の胸ポケットにしまった。