「なにも連絡がないなら、きっと大丈夫だったんだよ~」
コンビニのアルバイト中。
煙草のカートンを開けて仕器に移しながら、ヒカルは笑いながらさらっと言った。
「便りがないのは元気な証拠でしょ?」
「…なんか違うけど。そうだよね」
「でもさ、三上くんにはネックレスのこと、言っちゃえばよかったのにィ。落としちゃったんだって」
かわいらしく唇を尖らせるヒカルに、あたしは首を振った。
「ネックレスは、もう見つかってるもん…」
「もー。美緒はマジメすぎるんだよ」
もっと楽に考えればいいのにって、ヒカルは言うけれど。
楽に考えていたなら、三上くんを傷つけずにすんだだろうか。
結局変わらなかった気がする。
「あんまり自分を責めないでね」
あたしの頬をつついて、笑うヒカル。
彼女はどこまでもあたしのことだけを考えてくれる。
大切な親友。
でもいまは、ヒカルの優しさが痛かった。


