考えたところで結局、あたしには言いわけをする資格もないことに気づく。
そして泣く資格も。
「送れなくて、悪いけど」
「…三上くんは?」
「俺は……。病院に戻るよ」
あたしを見ないままで、三上くんは答えた。
彼をひとりにはしたくなかったけれど、
あたしがここにいても、いまは彼の負担にしかならない気がする。
弱っている彼氏に、追い討ちをかける彼女。
それがあたし。
「ごめん……帰るね」
三上くんの横を抜けて、乱れた服のままベッドを降りた。
そのままバッグとコートを取って、部屋の扉を開ける。
するとずっと廊下で待っていたらしいクインがまた、するりと中に入ってきた。
まっすぐに三上くんの足もとにすり寄る。
それでも彼は動かずに顔をふせていて、あたしは三上くんの表情を見ることもできず、白い家をあとにした。


