告白 1&2‐synchronize love‐


クインなんか特にじゃないかな。

ほらまた、ドアの向こうからカリカリと、爪で戸を引っ掻く音が聴こえてくる。


「三上くんをなぐさめたいんだね」


あたしはそう笑ったけど、三上くんは眼鏡をはずして目頭を指で押さえながら、首をふる。

そしてあたしをまた抱きしめて、囁いた。


「いいんだ…。酒井さんに、なぐさめてもらうから」


囁きは、視界が反転するのと同時だった。

気づいたらベッドの上で、ふかふかな毛布と三上くんの体に包まれていた。

心臓が、急激な活動をはじめる。

息すらまともにできなくなった。


「み……三上くん?」

「兄さんは死ぬかもしれない」


はっきりとした口調で三上くんは言った。


「……え?」

「そんな予感がするんだ」


あたしの首元に熱い吐息をかけながら、彼は呟く。

三上くんのなにか植物みたいな爽やかな香りに包まれると、自然と体のこわばりがとけていった。