小刻みに震えている体。
寒さからの震えなのか、そうでないのかはわからないけれど、
冷えきった体がかわいそうで。
「三上くん、風邪ひいちゃうよ。布団に入った方が…」
「こわいんだ」
あたしを抱きしめたまま、三上くんはくぐもった声でつぶやいた。
「…兄さんが、死ぬかもしれない」
「そんなこと、」
ない。
そう言い切れるわけがなかった。
あたしは医者じゃない。
手術がどれほど大変なものなのかも、よくわかっていない。
医者もどんな簡単な手術でも、『絶対』って言葉はそうそう使わないんだから。
あるわけないと思うので、精一杯だ。
「これまでも何度か、大怪我をして入院したことがあった。今回みたいに意識がしばらく戻らないことも」
「危ないことばっかり、してるんだ?」
「そうだね…。でも、俺はあまり心配しなかった」
「どうして?」
「あの兄さんが、簡単に死ぬはずないって漠然と感じていたからかな」


