カーテンを閉めきった部屋の中。
三上くんはベッドの端に座ってうつむいていた。
暗い…けど、電気をつけるのはためらった。
たぶんこのままの方が、いい気がする。
「三上くん。寒くない?」
コートとカバンを床に置いて、エアコンをつける。
クインとグランパが足にじゃれついても、ピクリとも動かない三上くん。
あたしは彼のすぐ前に立って、柔らかな黒髪に触れた。
「…病院に行ったら、お母さんに三上くんは家にいるって聞いて、来ちゃった」
サラサラの髪が心地よくて、そのまま彼の頭をなでる。
「三上くん。……一緒にいても、いい?」
そう尋ねた瞬間、伸びてきた腕に腰を引き寄せられた。
ギュッと、三上くんがあたしのお腹らへんに、顔をうずめる形で抱きついて。
あたしは立ったまま、彼の頭を抱きしめた。


