おりてきたのは三上くんじゃなくて、真っ白な毛の塊…じゃなくて、グランパだった。
「グランパ、三上くんは?」
ちょこんと目の前に座った、グランパの頭をなでながら訊いてみる。
すると彼は立ち上がり、ひとつ鳴いて歩き出した。
「いるの?」
あたしは靴を脱いで、グランパのあとを追う。
彼は小さなお尻をふりふりさせながら、下りてきたばかりの階段を上りはじめた。
どうやら三上くんは部屋にいるらしい。
2階に上がると、クインが彼の部屋の扉にカリカリと、爪を立てていた。
彼女も三上くんを心配してるんだ。
なんだかやっぱり、ライバルのように思えてくる。
あたしはクインたちの横に立ち、ドアをノックした。
「…三上くん?」
少し待ったけど返事がなくて、そっと静かにノブを回した。
「入るね」
少し扉が開いてすぐに、クインとグランパがするりと中に入っていった。
まったく、三上くんは愛されている。


