タクシーの中で三上くんにメールを送った。
『いまから行くから』
彼が見るかどうかはわからないけれど。
15分くらいで大きな白い家に着いて、玄関のインターフォンのボタンを押したけれど、反応はなかった。
辺りは暗くなりはじめているけれど、三上くんの家の窓からは明かりが見えない。
「いなかったらどうしよ…」
呟きながら試しに玄関のドアノブを引いてみたら、
ガチャリという音とともに開いた。
鍵をかけてないなんて、三上くんにしては不用心だよね。
やっぱり変だ。
「……おじゃまします」
迷いながら、家の中に入った。
「…三上くーん?」
薄暗く肌寒い玄関から彼を呼ぶ。
しんと静まり返った家の中。
嫌な予感がして鳥肌が立ったとき、階段の上の方からトタトタと、小さな足音が聞こえてきた。
三上くん?
正面奥にある階段を見上げて待った。


