告白 1&2‐synchronize love‐


きっと三上くんのお母さんなんだろう。

確かに彼は、ご両親のどちらとも似ていない。

不意にお母さんがこっちを見た。


「あなたは、優のお友達?」


あたしはあわてて頭を下げる。


「はい。クラスメイトの酒井美緒です」

「酒井さん。はじめまして、三上優の母です。わざわざ来ていただいて申し訳ないんですけれど、優は家に帰したの」


お母さんはすまなそうに微笑む。


「家に、ですか」

「ここにはいたくないと言うものだから。…もし酒井さんにお時間があるなら、様子を見に行ってくださいませんか?」


なんだか様子がおかしかったようなので。

そう言われて、断る理由はなにもなかった。

断るなんて考えもしない。

あたしは返事も挨拶もそこそこに、急いで病院を出た。

走りながら三上くんに電話をかけてもつながらなくて、

遠くに見えたタクシーに大きく手を振って、あたしはひたすら彼の心配をした。

この時の気持ちには迷いなんてなくて、

ただ彼のもとへとしか考えられなかった。