電話の向こうで、細い目の男の人が小さく笑った。
『…でもねえ。アイツいま、罪悪感でいっぱいでさ。最後にキミに、会えるかどうか』
「最後って…どういう意味ですか!?」
『そういう意味だよ。残念だけど、アイツが決めたことだからね』
あたしはケータイを落としかけた。
どういうこと?
決めたってなにを?
恭一はやっぱり、あたしと会わない気でいるの?
目の前が、暗くなっていった。
「……じない」
『え?』
「信じない! アイツの口から聞くまでは…っ」
『美緒ちゃん…』
「アイツは…恭一は、勝手すぎるよ」
突然現れたり、突然消えたり、
いつでも飛んでくると言ったり、もう会わないと言ったり、
抱きしめたと思ったら、突き放したり、
キスをしたり、ごめんと言ったり…。
アンタは一体、あたしをどうしたいの?
ミッキーさんはそれから何も、言わなかった。
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