恭一のこととは関係なく、三上くんと付き合うことを決めたなんて言っていたけど、
結局あたしはユウナ先輩と同じ過ちを、おかしたんだろうか。
でも、あたしは……
「酒井さん」
声がして、ハッと顔を上げると三上くんがいた。
血色の悪い彼の顔につい、涙が出そうになる。
「ありがとう、いつも来てくれて。でもキミにはバイトもあるし、そんなに気を使ってくれなくてもいいんだよ」
「気なんて使ってないよ」
あたしが席をズレて、三上くんが横に座る。
触れた手は、氷みたいに冷たかった。
「ねぇ、三上くん。明日…あたし、学校休んじゃおうかな」
「…え?」
「三上くんのそばにいたいなって、思って」
彼はあたしの手を握り、首を振った。
「大丈夫。明日は父さんも母さんもずっといるから。…でもありがとう」
横から、あの人の深いため息が聴こえた。


