告白 1&2‐synchronize love‐


結局あたしは唇を固くむすんでうつむいた。

選択をしないという選択。

それしかあたしには選べなかった。

これは逃げだ。

苦痛を先延ばしにしただけ。

どうしようもなく醜い、あたし。


「……女は嫌いだ。優柔不断な女は、特に嫌いだね」


ハルカさんは深いため息をついて、両手をポケットに戻した。

あたしの大切な物が2つ、また目の前から消える。


「また来るよ。それまでよく考えておいて」


そう言い残して、ハルカさんはベンツに乗りこんだ。

走り去る黒いベンツの音が遠くになっても、あたしは顔を上げることができなかった。

ハルカさんを引き止めればよかった。

それでもっと、めちゃくちゃに責めてもらいたかった。

優柔不断なんて生ぬるい。

彼氏がいるくせに、気の多い女だ、自己中だ、最低最悪の……


「あたしには、泣く権利もない…」


自分の靴の先に向けてつぶやきを落とし、病院へとまた歩いた。