そんなあたしの浅はかな考えを見抜いたかのように、
「このチャンスを逃したら、あのバカには一生会えないと思うよ」
ハルカさんはあたしの逃げ道をふさいだ。
ビクリと体が硬直する。
「一生ってそんな…」
「理由はちゃんとあるよ。そこまで教えるほど、俺は親切じゃないけどね」
「……本当なの?」
ハルカさんは両手を上げたままで答えない。
嘘だと切り捨てるには、あたしはアイツのことを知らなすぎた。
笑ってしまうくらい、なにも。
本当なら、理由はなに?
まだなにか隠してるの?
隠してばかりいないで、たまには教えてくれたっていいじゃないか。
だって、
アンタとあたしは兄妹なんでしょう?
違うの?
答えてよ、恭一…
あのヘラヘラ顔で、ふざけた調子でもかまわないから。
今すぐここに来て、アイツの声で話してほしかった。


