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―――――
眠れないまま朝を迎えるのは、もう何度目のことだろう。
あたしはアイツと出会ってから、ガラにもなく悩みっぱなしなんだと気づいた。
久しぶりに袖を通した制服の、パリっとした感じが心地よかったけれど、頭がすっきりするまでには至らない。
コートを着て、あたしは部屋の窓辺に立つ。
出窓のスペースには、色あせたテディベアと、三上くんからもらったステンドグラス。
けれどそのステンドグラスを立てられないまま、あたしは部屋を出た。
いつもより早いバスで学校に行くと、教室にはすでにユリたちがそろっていた。
冬休みにも会っていた顔ぶれだけど、学校で会うと久しぶりな感じがする。
「おはよ。みんな早いじゃん」
「おはよー! 美緒より先に来て待ってよって話してたの」
「何で?」
あたしがコートを脱いで首を傾げた瞬間、
パン、パ、パン!!
と、連続で破裂音が響き、あたしの視界に色鮮やかな紙片が舞った。
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眠れないまま朝を迎えるのは、もう何度目のことだろう。
あたしはアイツと出会ってから、ガラにもなく悩みっぱなしなんだと気づいた。
久しぶりに袖を通した制服の、パリっとした感じが心地よかったけれど、頭がすっきりするまでには至らない。
コートを着て、あたしは部屋の窓辺に立つ。
出窓のスペースには、色あせたテディベアと、三上くんからもらったステンドグラス。
けれどそのステンドグラスを立てられないまま、あたしは部屋を出た。
いつもより早いバスで学校に行くと、教室にはすでにユリたちがそろっていた。
冬休みにも会っていた顔ぶれだけど、学校で会うと久しぶりな感じがする。
「おはよ。みんな早いじゃん」
「おはよー! 美緒より先に来て待ってよって話してたの」
「何で?」
あたしがコートを脱いで首を傾げた瞬間、
パン、パ、パン!!
と、連続で破裂音が響き、あたしの視界に色鮮やかな紙片が舞った。