目が細くて、ヒョロっとしていて、あまり強そうな雰囲気ではないけど。
凶暴なハルカさんを挑発するなんて、この人度胸がある。
仲間である恭一のことも、ボコボコにする人なのに。
「さてお2人さん。ちょっと人目もありますし、場所を中に移しませんか?」
「なんでこんな女、中に入れなきゃなんないのさ!」
「こら。お前は本当に口が悪いな」
「うるさいよミッキー! …キミと話すことなんか何もない。もう金輪際、ウチのバンドには関わらないで」
「おいハルカ!」
ハルカさんはあたしをひと睨みすると、ミッキーさんの腕を強引に引っ張って、あの扉の方へ向かっていく。
「あんな言い方して。だいたい、美緒ちゃんをライブに誘うってはじめに言ったのはハルカだろ」
「そんなの忘れた」
「どうしようもないワガママだなあ」


