でもこわくなんかない。
この人が見かけに反して攻撃的なのは知っているけれど。
とにかくいまは、腹が立ってしょうがなかった。
「組みたくない人と組んでまで、そんなにデビューがしたいワケ?」
「部外者のくせに、知った風な口きくな!!」
一触即発。
そんな状態になりかけた時、場に不似合いなのんびりとした拍手が響いた。
ニコニコ笑いながら手を叩いていたのは、ミッキーさん。
「いやあ、美緒ちゃんキミ、耳いいねー」
「ミッキーさん…」
「大正解。コイツね、ナカのこと嫌ってたんだよ実は」
「ミッキー!! 余計なコト言わないでよ!!」
「何で。本当のコトじゃない」
ハルカさんの声音を真似して言うミッキーさんに、ハルカさんの頬が痙攣したのがわかった。


