告白 1&2‐synchronize love‐


怒りがあとからあとからわいてくる。

恭一に届かなかったことへの苛立ちか。

悔しくて、苦しくてしょうがない。

自分の喉をかきむしりたい気分なんて、はじめて味わう。


「デビューが遠のいたのはあたしのせい? それじゃまるで、デビューしたかったって言ってるように聞こえますけど?」

「…当たり前だろ。俺らは早くデビューしたいんだよ。それでなくてもずっと先のばしになってるんだから」

「どうだか。本当は、ほっとしてるんじゃないですか?」

「どういう意味」


ハルカさんのブルーグレイに光る目が、あたしの顔を正面から映す。

家がヤクザだという人の眼光も、いまはこわいと感じはしなかった。


「ライブ聴いてたらわかりますよ。あなた、あのヴォーカルのこと嫌いだったんでしょう?」

「…別に好きでも嫌いでもない」

「それは嘘。全然音合わせる気、なかったじゃないですか。むしろ全否定だったでしょ。間持ってたミッキーさんがかわいそうでしたね」

「…コイツ」


ハルカさんは綺麗な顔を歪めて、いまにも殴りかかってきそうな空気を出した。