告白 1&2‐synchronize love‐


力いっぱい叫んだ。

『ハルカ』と『エイジ』という名前ばかりが飛び交う中で、

あたしだけがこの名前を叫んだ。

瞬間、

赤いキャップの男が立ち止まり、顔を上げた。

フードを取り、振り返る。


「美緒ちゃん…っ!?」


あたしの声に気づいてくれたのは、やっぱりアイツだった。

ナカにやり返されたのか、それともハルカさんに仕打ちを受けたのか、顔をあちこち腫れさせて、別人みたいになっていたけれど。

それは間違いなく、深田恭一だった。


「美緒ちゃん!!」


ベンツに乗りかけていた恭一は、押し寄せるファンの中から一瞬であたしを見つけた。

そしてファンの腕を避けながら、あたしに向かってあの大きな手を伸ばしてくる。


「恭一…っ!」


あの温かい手を取りたい。

ただそれだけの思いで精一杯に手を伸ばした。

あと少しで、指先に届く!

そこまで近づけたはずなのに…。

次の瞬間には、恭一の手は視界から消えていた。