「いたいた、美緒! 無事だった?」
「すごかったぞ中。取りあえずおさまったけど」
ユウナ先輩とコータ先輩が、疲労感いっぱいの顔で歩いてきた。
彼らの他にもぞくぞくと、ライブハウスから人が出てきている。
二人は三上くんを見て「どうも」と小さく頭を下げた。
三上くんも同じように返している。
「終わったの? 先輩、恭一は…? アイツはどうなったの…?」
「ギターのエイジのこと言ってんの? エイジなら、あの後ナカとケンカになりかけたけど、ミッキーとハルカに止められて引っこんだよ。そのままライブはお開き」
「やっぱりあのギター、美緒の知り合いだったのか?」
あたしは頷いた。
あれは間違いなく、恭一だった。
だからおかしい。
アイツはたぶん何か、あたしにまだ、隠していることがある。


