告白 1&2‐synchronize love‐


時が止まり、声が止み、鼓動すらも停止した気がした。

ほんの一瞬。

あたしたちの視線が絡んだのは、ただ一秒にも満たなかっただろう。

その短い時間で、恭一の顔が激しく変化した。

ソロが終わり、次で各パートが入るというタイミングで恭一だけがステージの上を動き、



ヴォーカルの顔を思いきり、殴りつけた。




「…キャーッ!!!!」


ヴォーカルはステージ上で吹き飛び、マイクスタンドが倒れたと同時に、観客の中から甲高い悲鳴が上がる。

一瞬客は静まり返ったけれど、




「テメェみたいのが歌っていい歌じゃねーんだよ!!」




怒りをにじませた恭一の生声に、客は興奮を倍増させてステージに押し寄せた。


「いいぞエイジー!」

「やっちまえっ!!」


野次なのか応援なのかも判断がつかない声で、ライブハウスが揺れる。

上にいた客も、一斉に下に降りようとしだした。

階段にいたあたしたちは、流されないように手すりにつかまって耐える。


「酒井さん!」