告白 1&2‐synchronize love‐




「恭一………」



深田恭一。

あたしの腹違いの兄が、そこにいた。

まばゆいライトの下で、あの垂れ目を鋭くさせて、ヴォーカルを睨んでいる。


『それは外すって言っただろ!』

『いいじゃん別に。俺歌えるし』

『そういう問題じゃねえよ!』

『じゃ、どういう問題だよ。ファンが聴きたいっつってんだから、やるしかないじゃん。な? みんな聴きたいよなあっ?』


ヴォーカルが観客に向けて掲げたマイクに、「聴きた~い!!」という声援がそろって入った。


『ほ~らみろ。さ、いくぞラスト~!』


観客を煽りに煽って、ヴォーカルは大きく息を吸い込んだ。

『CHIQUITITA』はヴォーカルのソロから入る。

ガラガラ声が最初の歌詞をつむいだ時点で、恭一はあきらめたような顔をしてまた、こちらに背を向けようとした。

けれどその一瞬、



あの垂れ目に、あたしの姿が映った。