告白 1&2‐synchronize love‐



重い扉を開いた途端。

心と体をはげしく揺さぶる音が、正面から津波のように押しよせた。

スピーカーからの爆音が、うす暗い空間全体を振動させている。

目の前には柵に沿って、よこ一列にならぶ人の影。

聞き覚えのある曲に、聞き覚えのない声が歌をのせている。

この歌。

誰が…

誰が歌っているの?

あたしは三上くんの手を離れ、歌い手をこの目で確かめるために一歩をふみ出した。

列の途切れたスペース。

そこには下へ向かう階段があり。

体をぶつけあいながら狂ったようにジャンプをする、明らかに定員オーバーな観客の波が広がり。

彼らの熱い視線と声援の先には、暗闇の中に白く浮かび上がるステージが。


「きゃー!! ハルカーッ!!」

「ミッキーっ!!」


あちこちから、知っている名前を呼ぶ声が上がる。

そして、


「ナカく~ん!」

「ヤバいィ! エイジこっち見た~ッ」


知らない名前も聞こえる。


まぶしいライトの下、ステージの真ん中に立つヴォーカルは、アイツではなかった。