告白 1&2‐synchronize love‐


らくがきにビラだらけの汚い壁に囲まれた廊下をまっすぐ進むと、その先にスタッフらしい人が二人、テーブルについて談笑していた。

どっちもヒゲを生やした若い男の人。


「チケットお願いしま~す」

「早く早く。もうすぐ終わっちゃいますよ~」


二人の横の扉から、音と歓声が漏れ聴こえてきた。


「中すんごい混んでて危ないから。足元気をつけてくださいね~」


仕事をすませると、二人はすぐ談笑に戻る。


「どうなんだろねぇ」

「俺ァうまくいかない方に賭けるぞ」

「裏切りモン」

「だってナカさんはパパノ向きじゃねーもん」


彼らの会話に耳を傾けながら、三上くんの後ろに続く。

聴き覚えのあるメロディーが扉のむこうからわずかに流れて耳に届いてきた。

この先に、アイツは本当にいるんだろうか。

半信半疑のあたしは無意識のうちに、三上くんの手を強くにぎりしめていた。




三上くんは何も言わず、目の前の運命の扉に、手をかけた。