「窓辺に飾るね。きっと朝とかキラキラしてて、綺麗だろうなー」
こんなに綺麗な光が見られたら、毎日すごく良い気分でいられそう。
あたしがプレゼントを鞄にしまうのを待って、三上くんは立ち上がった。
「じゃあ、もっとキラキラしたもの見に行こうか?」
「え?」
「夜景とか」
微笑みとともに差し出された手。
誕生日デートのしめくくりが夜景なんて、できた彼氏だ。
その手を取って、あたしも立ち上がった。
プレゼントをしまう時、鞄の中のチケットが目に入ったけれど。
あたしは意識的にそれを、奥へと押し込んだ。
今日の選択が正しいかどうかなんてわからない。
けれど間違ってはいないはず。
デートが終わって、家に帰り、プレゼントを部屋の窓辺に飾った時。
正しい選択をしたんだ。
三上くんの笑顔を頭に浮かべ、そう思えたらいい。
そうしたら、
あたしは新しい自分に生まれ変わって、明日を迎えられる気がする。
ようやく、
恭一への気持ちを、本当に断ち切れる気がする。
もう迷わずに、三上くんの手を取れる気がする。


