今日の三上くんはいつもより、ちょっとだけおしゃべりで。
ライトアップされる庭園を眺めながら、あたしは時間を忘れることができた。
外は完全に日が落ちていて、レストランにいた他の客も、だんだんと少なくなっていく。
軽い夕食もとったし、時間はかなり経っていたようだ。
こんなに長居するとは思ってなかったな。
この美術館、何時までやってるんだろう。
「移動しようか?」
「うん。そうだね」
「じゃあ、その前にコレ」
三上くんはスッと、テーブルに箱を出した。
シンプルに赤いリボンだけで飾られた、厚みのない白い箱。
何が入ってるんだろ。
「開けていい?」
「どうぞ」
少しワクワクしながらリボンをほどく。
蓋をとって、まるで予想できなかったものが入っていて、びっくりした。
そこには、青いバラが眠っていた。


