告白 1&2‐synchronize love‐


「いいよ。じゃあもう少ししたら、出ようか」


三上くんもクッキーに手を伸ばした。

甘さ控えめなのも、紅茶味なのも、もしかしたら三上くんの好みなのかも。

なんとなくそう思った。

それからあたしたちは、下にいた落合さんと馨さんにお礼を言って、美野里亭を後にした。

タンデムシートに座り、三上くんの背中に寄り添いながら、あたしはふと、あいつの背中を思い出してしまった。

ギュッと目をつむって忘れようとする。

けれど、あのトライバルタトゥーは瞼の裏に焼き付いて、なかなか消えてはくれなかった。

走り出したバイクから、鞄の中のチケットを、捨ててしまえれば良かったのか。

そんなこと、出来るはずはないのだけれど。






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