告白 1&2‐synchronize love‐


「なんだか安心しちゃった」


馨さんは頬杖をついて、あたしの顔をじっと見つめてきた。


「安心?」

「うん。優くんに、美緒さんみたいな彼女ができて。ほっとした」

「どうしてですか?」

「だって…優くん幸せそうだもん」


彼女の言葉はダイレクトに、あたしの心臓を締めつけた。


「優くんて昔から優しくて、自分のことより他人のことを気にする子だったから。不幸な人はほっとけなくて、自分の幸せは二の次って感じでね」


馨さんはずっと、三上くんを心配していたらしい。

幸せになれないんじゃないかと。


「あたしがいま幸せなのも、優くんのおかげなんだ」


だから優くんにも、絶対に幸せになってほしいと思ってた。

自分の左手に光る指輪を撫でながら、馨さんは呟いた。

あたしの顔は、自然に下へ下へと向いていく。


「それがあなたみたいな、綺麗でしっかりした彼女連れてくるんだもん。心配して損したな」