告白 1&2‐synchronize love‐


三上くんは急ぎ足で下の階に降りていった。

馨さんも三上くんと一緒に行くかと思ったら、彼女は三上くんが座っていた場所にストンと腰かけた。


「美緒さんは、優くんと同じ学校?」

「はあ。同じクラスです」

「そうなんだ。優くんは学校ではどう?」

「どうって…真面目で、落ち着いていて、頭が良くて…」

「そのままかァ。昔からそんな感じだったんだけど、学校ではもっと年相応なのかなと思って」


馨さんが明るく笑う。

つられてあたしも笑ってしまった。

やっぱり三上くんは小さい時から三上くんだったんだな。


「それで美緒さんは、優くんのどの辺を好きになったの?」


馨さんは身を乗り出して、声をひそめて訊いてきた。

その問いにあたしは、すぐに答えることができなかった。