告白 1&2‐synchronize love‐


お似合い、か。

あたしと三上くんは、他人の目にどう映るんだろう。

ちゃんと恋人同士に見えているんだろうか。

なんて、こんなことを考えたって、あたしは他人の目から自分たちを見ることなんかできない。

不安になんて、なってちゃダメだ。

暖かなワッフルにそえられたバニラアイス。

アンティークの皿の上にあるような温度差なんて、あたしたちの間にはあるはずがない。

それからは三上くんのおすすめの画集とか、古い建築物の写真集とかを眺めたり。

有名な詩集の中でどれが一番好きか当て合ったり。

静かで穏やかな時間を過ごした。

そして外がだんだんと明るさをなくしてきた頃、馨さんが申しわけなさそうな顔で来た。


「お楽しみのところ、邪魔して申しわけないんだけど。優くん、おじいちゃんから電話がきてるの」

「オーナーから?」

「うん。さっきかかってきて、うっかり優くんが来てることしゃべっちゃったの」

「そうですか。…酒井さん、少しだけいいかな?」

「もちろんいいよ。あたしは本読んでるし」

「ありがとう」