告白 1&2‐synchronize love‐



「あ。…あの、手。血が出てますよ」


お兄さんの左手の指先に、血がにじんで垂れそうになっていた。

あたしがそばにあったティッシュケースを差し出すと、お兄さんはにこやかに笑って、さっきまで三上くんがいた場所に座った。


「さっき引っかかれたんだよクインに。っとに可愛くねぇ」

「絆創膏ありますけど、使います? ちょっと小さいけど…」


カバンからポーチを出して、絆創膏を一枚抜き取る。

それを差し出すと、いきなり手のひらごと掴まれた。


「ちょ…っ」

「名前は?」

「は?」

「名前だよ」

「酒井ですけど…あの、放して下さい」

「下の名前は?」

「はあっ?」

「酒井、なんてーの?」


徐々にお兄さんの顔が近付いてきている気がして、あたしは焦って答える。


「美緒です! 放して!」


力一杯こめて振りほどく。

お兄さんはあっさり解放してくれたけど、顔を離そうとはしない。