告白 1&2‐synchronize love‐



三上くんはトレイにティーカップを乗せて部屋に入ってきた。

足元にはグランパもクインもいない。


「ケーキは休憩の時でいいかな?」

「うん。ありがと」

「じゃあまずは何からやる?」

「えーと、数学からお願いします」


ななめ前に座った三上くんに、あたしが深々と頭を下げ、勉強会は始まった。

三上くんが目の前にいると、恭一のことを考えなくてすんだ。

おかげで勉強がさくさく進む。

三上くんと二人きりになっても、アイツのことが頭から離れなかったらどうしようと不安だったけれど。

そんなこと、あるはずがなかったんだ。


「三上くん、ここ。あたし計算間違ってる?」

「どこ?」


自然と顔が近付く。

ドキリとした時、眼鏡の奥にある切れ長の瞳が、こっちを見た。

目をそらすのもおかしいし、声もなぜか出てこなくて、数秒間あたしたちは見つめ合う形になる。

少し神経質そうな顔立ちは、やはり近くで見るとお父さんと似ていると思った。

あたしもどちらかというとお父さん似だから、あたしたちも似ているということなんだろうか。

自分ではよくわからない。