中性的な空気はそのままに、顔つきが男のそれになっていて、姿勢もけだるげなものになっていた。
「へー、大吉。…でもあんまり良いコト書いてないね」
ハルカさんはあたしのおみくじを開いて、つまらなさそうに言った。
「待ち人来ず、だって」
バカにするように言って、そのおみくじを枝に結んでくれる。
「…どうも」
「一人?」
「いえ。親と一緒に」
「親?」
ハルカさんはなぜか大きく反応し、キョロキョロと辺りを見回した。
「親どこ?」
「…先に帰りました。この後あたし、友だちと会う約束してるんで」
「なんだ」
あたしの親になぜ彼が興味を?
そう思ったところで気付く。
あたしの親というか、お父さんに興味があるんだ。
あたしの父親はつまり、恭一の父親ってことだから。
お父さんを見たとしても、何をするわけでもないだろうけど。
なんとなく、お父さんがいなくて良かったと思った。


