出発する前にヒカルにメールをしたら、彼女も振袖で同じ神社だっていうから、待ち合わせをすることになった。
了解のメールを打っている間に、突然携帯電話が鳴りだす。
三上くんからの着信だった。
「はい、もしもし?」
『あけましておめでとう』
「うん。おめでとうございます。…今年もよろしくね」
夜日付が変わってしばらくしてから、彼とはそういうメールをしたけれど。
きちんと声でと考える三上くんは、さすが優等生だ。
これから振袖で初詣だと話すと、彼は「見たかった」と残念そうに言った。
「写メ撮って送ってよ」
なんて、彼らしくない発言に思わず初笑いをした。
わざとだって、わかってる。
最後に会った終業式の日、あたしの様子がおかしかったことに、彼はたぶん気付いている。
だからあたしは、彼が気付いていることには、気付いていないふりをした。


