告白 1&2‐synchronize love‐





振袖でイイ気分で初詣に来たけど。

毎年のことながら、参拝客の多さには辟易させられる。

振袖を着ているおかげで寒さは感じなかった。

けれど境内へ続く長蛇の列に並んでいる間、あたしはひたすら転ばないように足元に気を付け、神経を使っていたため、お賽銭を投げ入れる頃には疲労困憊だった。

頭上を飛び交う小銭が頭に当たったお父さんは、ひどく不機嫌な顔で神様に手を合わせていて、お母さんと一緒に笑ってしまった。


「あたし、これからヒカルと待ち合わせしてるの」


列から抜け出し、絵馬や御守りが売っている場所の前でお母さんに言う。


「この後おじいちゃんたちの所に行くのよ?」

「一回家に帰るんでしょ? 行く前には帰るから」

「その格好で大丈夫か?」


お父さんが不機嫌そうな顔のままあたしを見る。


「タクシー使うから平気」


今日のあたしの格好は、うっすらと青みがかった白地の振袖。

総絞りとかいう、やたらと職人さんの手間がかかっていそうな立派な着物で、おじいちゃんがどうしてここまで奮発してくれたのかと、お母さんが不思議がっていた。

これで転んだら、大変なことになる。


「タクシーつかまらなかったら電話しなさいね」


そう言って、お母さんとお父さんは先に帰っていった。