自業自得だから仕方ないけど、なんてヒカルはやっぱり笑ったまま言う。
でもすぐ付き合えるのとすぐヤれるのとじゃ、全然意味が違うのに。
「イヴに学校の友だちと遊ぶって言ってたでしょ? 実はその時いたメンバーの一人に告白されてね」
「やっぱり。そうなるだろうなって思ってた」
「ホント? 美緒って鋭いよねー」
「で、付き合うのOKしたらホテルにでも連れ込まれそうになった?」
冗談めかして言いながら体を起こす。
ヒカルはソーダのストローをくわえながら頬を膨らませた。
「違うよ~。断ったの!」
「…え? フッたの?」
「そうだよ。初めてフッたよあたし」
胸を張って誇らしげにヒカルが言う。
「何でフッたの?」
「んー…好きになれそうになかったから、かな。そしたらその相手に、話が違うって言われたよ。すぐヤれるって聞いてたのにって」
なんて情けない男だ。
あきれて言葉も出ない。


