告白 1&2‐synchronize love‐


「…別に遅くはないでしょ。バイトの日より早いよ」

「ん…そうか?」

「そうだよ。…着替えてくる」

「あ、美緒。お風呂わいてるからね」

「はぁい」


お母さんは機嫌が良さそうに笑っていた。

その理由はたぶん、ローボードの上にある、白い花瓶に飾られた花束だろう。

お父さんは普段から、あんなしかめっ面をしているくせに、けっこうマメだったりする。

階段を上がって、右手奥の部屋に入ると、自然とため息がもれた。


「……びっくりした」


優等生のイジワルなお誘いの話しじゃない。

まったく別の、ある意味ショックだった事実。

コートを脱いで、ハンガーにかけたところで、あたしはもう一度ため息。

まさか三上くんが…


「うちのお父さんに似てたなんて……」


どうしていままで気付かなかったんだろう。

奥二重の切れ長な瞳とか、すっきりとした鼻筋とか、神経質そうな尖り気味の顎とか…。

そっくりじゃないか。

眼鏡をかけたお父さんが、未来の三上くんに思えた。

きっと三上くんはいつも涼しい顔をしていて、うちのお父さんは常にしかめっ面で。

対照的と言える表情の二人だから、気付かなかったんだ。


「あたしって……ファザコン?」


かなり落ち込む新事実。