告白 1&2‐synchronize love‐


手袋をした三上くんの右手が、あたしの頭を撫でる。


「冗談だよ」

「…………えっ?」


上を向くと、いたずらっぽく微笑む優等生の顔。

もしかしてあたし、からかわれた?


「今日は遅くなるとは、言ってきてないんでしょ?」

「まあ…早く帰るとも言ってないけど」

「じゃあやっぱり、また次の機会だね。親御さんも心配するだろうし」


そう言った三上くんの目が、ちらりとあたしの背後、家の方に向けられる。

反射的に振り返り、彼の目線の先を見た。

リビングの大窓に引かれたカーテンが、少し動いた気がした。


「…誰か見てた?」

「さあ。気のせいじゃないかな」

「そう……」


三上くんに向き直り、あたしは首もとで揺れる二つのリングに指をかけた。

やっぱり綺麗だ。

彼はセンスが良い。


「これ、ありがとう。大切にするね」

「俺もありがとう。こっちは帰ってゆっくり開けるよ」


広場で渡した紙袋をかかげ、三上くんは一歩後退した。