それからまた少し、噴水の期間限定のライトアップを眺め、体が冷える前にあたしたちは移動した。
駅前で空いていたカフェに入り、お茶をしながら静かに喋った。
冬休みの予定はどうなっているかとか。
お正月はどう過ごすのかとか。
課題を一緒にやろうとか。
美野里亭にはいつ行くとか。
色々と約束と確認を交わして、店を出て。
三上くんに家まで送ってもらった。
お互い片方だけ手袋をして、空いた手を重ねながら歩いた。
九時を少し過ぎたくらいに家の前に着く。
バイトがある日よりも早く帰ってきてしまった。
さすが優等生な彼氏は違う。
「送ってくれてありがとう」
「うん。こちらこそ」
「こちらこそ?」
「手を繋いで、長く歩きたかったから」
まったくこの優等生は。
涼しい顔でこんなことをさらりと言ってくれるからまいる。


