ちょっとした衝撃ですぐに切れてしまいそうな、繊細な細い造りのチェーンに、大きさの違う小さな二つの太いリングが通っている。
ゴールドに見えたそれは、よく見るとうっすらピンクがかっていた。
「かわいい…」
「そう。良かった」
言いながら、ケースからネックレスを取り出した三上くん。
「持ってて」
白い空のケースを手渡され、あたしが素直に受け取ると、彼はあたしの首の後ろに手を回した。
いまここで、ネックレスをかけてくれるらしい。
「あの…後ろ向こうか?」
「大丈夫。じっとしてて」
そう言われても。
まるで優しく抱きしめられているみたいで、なんだか恥ずかしい。
斜め上に目を向けると、涼しい顔であたしの首の後ろを見ている三上くん。
意識している自分が、バカみたいに思えてくる。
肩の力を抜いて、すぐそばの三上くんの服から香る、彼の匂いをかいでみた。
彼からはいつも、爽やかな植物の香りがする。
香水じゃなくてもっと自然な。
きっと本人だって気付いていないだろう。


