「俺からもプレゼントがあるんだ」
そう言って、三上くんは上着の胸元に手をやる。
そこからゆっくりと、白い封筒のようなものを取り出した。
差し出された予想外のプレゼントに、あたしは目を見開き、呼吸を止めた。
三上くんの手には、いつか見たあの、チケット袋が…。
「お兄さんのライブチケット。もうとっくに始まってるけど…いまから行っても、まだ間に合うと思うよ」
いつも通りの、落ち着いた声。
それを聞きながら、あたしの目は彼の手に釘付けになる。
どうしてこれがいま、三上くんの手に?
「お兄さんのバンド仲間の人たちが、コンビニに来たあの夜、もらっておいたんだ。酒井さんの気が、変わるかもしれないからってね」
「あの時……」


