告白 1&2‐synchronize love‐


バッグから出したのは、黒い手袋。

ワンポイントが入っているだけの、何の変哲もない手袋だ。


「三上くんはいっつも寒くないって言ってるけど、ほら、手が荒れたりとかするといけないから…」

「これ…酒井さんが編んだの?」

「う、うん。けっこう上手くできたんだけど、でも、気に入らなかったら使わなくても大丈夫だから」


毎日肌身離さず使ってほしいなんて、本当に考えていなかった。

ちょっとした気持ちだ。

いつも助けてもらっているし、カイロももらっているし。


「右手がクインで、左手がグランパのつもりなんだよ」


小さく、右手の甲の下部分に、ネコの形を。

左手には犬の形を、三上くんが好きな青の毛糸でいれた。

これがすごく難しくて、何度もやり直したことは秘密だ。


「わかるよ、上手だね。ありがとう。使わせてもらう」


上手だね、はお世辞だろうけれど。

彼が嬉しそうに笑ってくれたから、あたしはそれだけで満足だった。