告白 1&2‐synchronize love‐


幼い頃に描いたという絵を、愛おしそうに撫でる指先。

こんな優しげな三上くんの顔を、クラスのみんなが見たらきっとびっくりするだろう。

もしかしたら、惚れちゃう子だって出てくるかもしれない。

でもいまのところ、彼の魅力に気付いているのはあたしだけ。

嬉しいような、もったいないような。


「あたしは夢なんてないから、うらやましいよ。でもさっき、青いバラを造り出すのは不可能だって、言ってなかった?」

「生物学的には不可能だね。…でも俺は昔から、叶わないものを追いかけるのが好きなんだ」

「叶わないと思ってても追いかけるの?」

「そう。だからこれまで人を好きになっても、いつも片思いだったよ。叶わない恋ばかりでね」


冗談めかした三上くんの声。

でも言われた瞬間、あたしはギクリとした。

心を、

迷いや苦悩を、

すべて見透かされているのかと、怯えてしまった。

あたしは三上くんが好きだ。

何度彼に救われただろう。

三上くんといると、心から安心できる。

そのことに間違いはない。

ただ、あたしは…


「…あたしも、イイ恋愛ってなかったな。でもいまは、違うよね?」


伺うように三上くんを見て、同意を求めるように問いかける。